脳内ファシリテーター
上記はクライアントとのデブリーフィングの際に使用したファシリテーションのメモです。
クライアントの御意向により、メモと会話の内容を公開する同意を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
御本人も驚くほど頭の中が整理されたとのことで「多くの方に個人面談を強くお勧めする」とおっしゃっておりました。
人の感情は数えきれないほど種類があると言われています。
その代表的なものを表したプルチックモデル(本ブログの下に写真を掲載してます)があります。
皆さんは日頃どんな感情で生活をしていることが多いですか?
それはシーンによって異なるはずですが、各シーンでどのような感情に陥っているかご存知でしょうか?
クライアントは「苛立ち」「イライラ」「怒り」「激怒」という赤い色で示された感情を非常に活用している方でした。
人がストレスを感じるシーンは様々ですが、大きく分けると「不安」や「恐れ」という感情(心配するという状況)と「怒り」「苛立ち」という攻撃的な感情の2パターンに分けることができます。
一般的に うつ病になってしまう方の多くは「私なんて・・・」という矢印が自分に向いてしまう傾向があり、他人を攻撃するエネルギーがあるときには なりにくいとされています。
では不安(心配)や恐怖(恐れ)とはどのようなものがあるでしょうか?
【不安】
・自分のせいで皆に迷惑がかかったらどうしよう
・この先やっていけるか
・自分にこの任務がこなせるだろうか
・あの人と上手くやれるだろうか
・明日は大事なプレゼンだ
・お客が来ない
【恐怖】
・上司が怖すぎる
・責任が重すぎる
・会社が倒産する
感情の移り変わりは面白いものです。
上記の【不安】の欄にある「お客が来ない」という心配事が長いこと解消されず「会社が倒産する」という危機に陥ったときには恐怖すら感じます。
感情のプルチックモデルを見て分かるように感情は色が薄いものから濃いものへと発展するケースがあるのです。
皆さんは日頃「不安」と「恐怖」を感じるような生活をしていますか?
もし、これを感じないで生きている人がいるとしたら羨ましいですか?
実は、これを感じないで生きている人は、また別の種類のストレスを感じていることが多いという傾向があるのです。
不安や恐怖とは、何か自分の力で物事を解決しなければならないという局面に立たされている人にのみ訪れる感情です。
したがって、自分ではなく他人に任せて幸運を祈る 人生の場合にはあまり この感情はやってきません。
自分ではなく他人に任せて幸運を祈る 人の場合、誰かに期待をしていることになるため、期待とは叶わなかったときに「イライラ」「苛立ち」「怒り」に発展する可能性が高い感情と言えます。
どちらにしても人はストレスから逃れられない人生なのでしょうね。
ここで大切なのが、自分が日頃どのような種類のストレスを感じているかを正確に把握しておくことだと私は思っています。
不安や恐怖を感じていない人は、不安をかき消す状況を手に入れたか、不安を解消してくれるパートナーを手に入れたかです。
多くの方が誰かに期待をし、他力本願で障壁から逃れ、ハッピーにこぎつけるという楽な道を作ろうとします。
するとハッピーを作るには誰かにお願いをしたり、自分ではなく環境を操作することでそれを手に入れようとする癖が取れなくなってしまいます。
その結果、世の中の大多数が感じるであろう「不安」「恐怖」という感情から逃れられる環境を手にしたと思いきや、逆に期待を習慣化しすぎて「怒り」という感情が身近なものになるという現象が起こりやすくなるのです。
これに最も気を付けるべきなのは主婦の方たちです。
ストレスの種類が大きく分けて2つあると申し上げましたが、社会(会社)で働くときに付き物であるストレスの「不安」「恐怖」をあまり経験していない主婦の方は、それとは別の「怒り」を感じやすい傾向にあります。
これは主婦の方に苦労がないと言っているわけではなく、ストレスの種類が違うという意味で申しております。
・10時までに洗濯物を終わらせなければいけないという緊張感や重圧
・「買い物が先、洗濯は後、そして風呂掃除を最後にするように」と旦那に指示されている
・・・ということは まず無いはずです(笑)
このように主婦の方が感じているストレスは不安や恐怖ではなく「自分だって自己実現したいのに」「自分の稼いだお金で好きにお金を使いたい」「会社で働く俺のほうが大変だと言われるのは許せない」「充実感がない」「生産性のないことだと感じてしまう」などの怒りやイライラ、もしくは空虚感というストレスが大半です。
実は、この2種類のストレスはバランス良く受け取る必要があります。
不安や恐怖に対してチャレンジすることが全くない人生は、まわりまわって自分をダメにします。
期待は他力本願な体質を作り、仕事と報酬(労働と対価)のバランス感覚が崩れ、ダイエットにおいてはリバウンド、経済面においては自己破産をしてしまいます。
当たり前ですが「働いた分だけ遊べる」「動いた分だけ食べれる」というバランス感覚が、いつの間にかおかしくなっている平和ボケを作ることが、和やかな家庭とは呼べず、結果としてストレスフルな人生を招いてしまうのです。
目の前のストレス(不安や恐怖)から逃れることが、まわりまわって人を堕落させ、充実感をなくし、物欲に走り、外敵報酬を求め、ダイエットは成功せず、イライラというバランスを欠いたストレスばかりを受け取ることになります。
逃げるな!
不安や恐怖から!
可愛い子には旅をさせよ
可愛い子には不安や恐怖という試練を与えよ
可愛いパートナーにも そして自分にも・・・
子供にとって、自分にとって、パートナーにとって、どのような人物になってもらいたいか。。
世の中の幸福度は安直な幸福論を語るよりも、不安や恐怖に立ち向かうことを苦労と思わせない幼少期を過ごすことが大切であり、それに大人になって気づいた私たちは「もう遅い」ではなく「今から」という気持ちをもって熱中できるものに苦労をしながら向き合うことだと思っています。
人(動物)はストレスを無かったことにはできません。
その代わり、ストレスを上回るご褒美を作り「やり過ごす」「気にならなくなる」ということができます。
この方法を使って不登校が減ることもあるんです。
私たちは「これだ!」というものに目をくらませながら、知らないうちに不安や恐怖に立ち向かう訓練というのをしてきているんです。
それが部活動やスポーツなのでしょう。
体を動かすことを通じて、社会に大きなメッセージを投げかける企業でありたいと思っております。
代表:カウンセラー兼フィジカル・アーキテクト・デザイナー 藤田
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