畑と社会学
先日、松本市野溝にある畑に行ってきました。
Café&Beer のオープンにあたり、白馬・木曽・松本市野溝・松本市梓川の農家さんとの繋がりを持ち「何がいつ採れるのか」と「作りたい野菜」について話し合いをし、その準備をしてきました。
また自社農園として安曇野市三郷にある6a(10m×60m)の畑を使い、どの季節でも新鮮な野菜が調達できるように準備を進めております。
畑プロデューサー Keisuke 指導のもと、Masa Songus Sae の3人で土から健康を考えます。
Keisuke は農業高校で教員を勤めた畑のプロ。
拘りの強い職人気質で、学校というフィールドを超えて自身がイメージする「健康」を実現するため私たちフィットネス業界とのコラボレーションを実現しました。
私たちのような人間が、あえて畑の作り方を一から学ぼうと思ったのには色々な思いがあります。
まず一つは、原点回帰です。
様々な健康法が輩出される中「それ、無くても良いよね」という新たなものが多いように感じる現代で、最も信憑性高く、かつ否定の余地がないモノといえば、やはり「安心・安全な食材を適切な量と適切なタイミングで摂取すること」だと考えました。
機械化が進み、効率を重視するインフラ環境の中では「無農薬」という課題に対し、手間と苦労を惜しまない限り それらは手に入れることができません。
時代は何年・何十年周期で巡り巡っていますので、また非効率な工程で作られた野菜たちは希少性が上がり、それはそれは、私たちにとってかけがえのない宝となるでしょう。
未来に非効率を残すことは「あえて」でしかありません。
「あえて」という狙いが無い場合、それは確実にAI技術には劣ってしまいます。
そんな非効率な作業に私たちがあえて取り組むのには、その先の未来が待っているからです。
二つ目の理由として、私たちはカウンセリング業務や講演活動、また子供の運動教室を運営させて頂いております。
その中で一貫したメッセージとして「心身の健康を手にすることでの幸福」というものを持っています。
子供たちが暮らす環境をご存知でしょうか。
家庭の事情で習い事をすることができなかったり、またお子様本人が集団へ馴染むことができないというケースも増えています。
景気が悪くなり、親が忙しくなり、子供の教育に(お金ではなく)時間をかけない親が増え、物理的な環境だけをセッティングすることで「子供に良い環境を提供した」と満足をしてしまう御家庭が非常に増えているように感じます。
私たちの教育理論の根底に「お金をかけない」子育てがあります。
そして、お金ではなく時間をかけてあげるべきだと思っています。
子育てに時間をかけるためには、休日に仕事をしている場合ではなく、残業ばかりをしているわけにもいかず、限られた時間の中で ある程度の所得を得なければなりません。
そこで畑が活きてくるのです。
畑は子供と過ごす時間を多く作ることができます。
そして作った野菜は家計費を助けます。
何より、お子様が4歳から12歳のスポーツが本格化するまでの期間に畑と向き合うことで、情操教育や生きる術を身に着けることができます。
私たちは成人するまでの間「今はとにかく勉強をし、将来のために可能性を広げておきなさい」と言われながら育ちました。
果たしてこれが万人の正解でしょうか。
お子様の将来に不安を感じている親御さんにとって 4~12歳までの間に、早速、人ひとり生きていくためのノウハウを習得させることができるとしたら、こんなに心強いことはないはずです。
畑は子供を育て、大人を癒し、老人を輝かせる。
畑の学校作りますね。
0コメント