聖十字幼稚園にて

本日は松本市の 聖十字幼稚園 で講演会をさせて頂きました。

御参加頂いた皆さま、役員を務める関係者の皆さま、並びに新聞社の方々には大変お世話になりました。


本日は75分間の中にギュッと多くの情報を盛り込んでお送りいたしましたので、全てを頭に入れることが難しかったかと思います。

簡単に振り返ってみましょう。


先ず「これは何のCMでしょう?」という動画を見ましたね。

作品の中で発せられた言葉は何一つありませんでしたが、私たちはあの動画を見た時に「ああ、今日からしっかりとルールを守ろう」という気持ちになりましたね。

感情が私たちを突き動かしたのです。

そんな私たちを突き動かす原動力(感情)は実に2000種類も存在すると言われており、その一部(数十種類)を御紹介させて頂きました。


そんな大切な感情ですが、感情だけが独り歩きをしたときに私たちは時に残酷な事件や事故を起こしかねません。

他者を罵倒したり、罵ったりといった言動や態度は6秒以内に感情が独り歩きをすることで、より生まれやすくなります。

そんなときは、深呼吸をして数秒だけでも時間を持たせましょう。

きっと言わなくても良いことを言わないで済むはずです。


では、そんな面倒な感情は無くなってしまえば楽なのかといえば答えは「No」で、感情は私たちを突き動かすエネルギーでしたよね。


そんな感情についての基礎知識を頭の片隅に置いておき、話は本題へ。


近年、子供の教育現場で 非認知能力 という言葉使われるようになって参りました。

それは「学力では測れない要素」とも言われているのですが、昔から言われてきた「生きる力」と、どう違うのでしょうか。


人は生きていくために3つのピラミッドを構成するものだと私は考えています。


①メンタルヘルス

自らの命を絶つことなく、また心の病にならないよう自己防衛ができ、健やかな毎日を過ごすために必要な精神状態のことです。

子供に置き換えれば「物理的・精神的に安心して暮らせる環境」とも言えます。


②対人関係

人は一人では生きてはいけません。

他者との関係性を上手に構築する能力こそ、社会でもっとも重要なヒューマンスキルです。

能力と言いながらも、実は人との繋がりを楽しいと思えるか、また人のために動こうとする習性を持っているかは小さい頃からの教育と訓練で成り立ちます。

お金の話をさせて頂けば、お金とは「どれだけ多くの人に求められたか」で決まるというお話をさせて頂きました。

磨いた能力は自己満足のために使うもよし、またお金を得て立派に税金を払うことも大切なことです。


③自己実現

皆さんが生まれた目的は何でしょうか?

私だったら、持ち前の運動神経を活かして体操のお兄さんに成りすまし、大好きなお話を色んな人としながら、カラダを動かして生きていくために生まれてきたのだと考えるようにしています。

決して、その他多くのことをやるために、ましてや隣の芝生を評論するために生まれてきたわけではないと理解しています。


・・・子供たちと接していると「今からだったら何にでもなれる!」という可能性が無限大に在る愛おしい存在に対し、どうしても「こうなって欲しい」という期待が膨らんでしまうのが親の常ですが、今しかできないことと、今すべきことを考えたときに「愛の存在」「感謝する姿勢と習慣」「感情をフルに使った生活」「失敗が許される環境」「子供の快を満たす体験の中で如何に非認知能力が育まれる状況をセッティングできるか」という点に尽きるかと思っています。


感謝の教育は素晴らしいものです。

皆さんが何かに感謝をするとはどんなシーンか思い浮かべてみてください。

きっと「有難味」を感じているときではないでしょうか。

1日に1膳しか食にありつけない人は、きっと有難味を感じてそれを食すことでしょう。

有難いと感じる時の感情は必ず「不快」ではなく「快」であり、それは大人になったときに私たちの苦しくて辛いストレス社会においてメンタルヘルスとして大きく寄与します。

こんな生活ができている今に感謝をしましょう。


聖十字幼稚園の教育方針はまさに「遊び」「感謝」「自主性」「創造性」「社会性」「協調性」を大切にした教育がなされています。


これはまさにIQ以外の部分、すなわち非認知能力であり生きる力なわけです。


それらを総論として学びたい方にはEQという考え方があるというお話もさせて頂きました。


生きる力、非認知能力、EQと全てがリンクをしており、その多くが教育関係者と親の接し方によって子供たちの能力に影響を与え、グングンと開発されていきます。


本日の講演会では、もっともっとボリュームのある内容でしたが、ブログのまとめと致しまして簡単ではございますが下記4点を留意して頂ければ幸いです。


1、子供の非認知能力を高めるために親はEQを理解すると良い

2、今すべきことは「感情面を磨くこと」

3、子供が楽しいと思える活動の中に、人間形成に役立つ要素を地雷のように埋め込む

4、メンタルヘルス➡対人関係➡自己実現(最初から夢を追いかけすぎるとしんどくなってしまう)


以上、ワインを飲みながら🍷







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