親から子へ ~お金の教育~

皆さんはパーキンソンの法則をご存知でしょうか?


イギリスの経済学者のシリル・ノースコート・パーキンソン氏が「パーキンソンの法則 進歩の追求」という著書の中で提唱した法則です。

第2法則に「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」というものがあります。


皆さん覚えていますか?

初めて自動車免許を取得した時のことを。

隣には誰を乗せていましたか?

私は秘密です!(^^)!


そんな昔むかしのこと。

すれ違う1000万円のレクサスやベンツに乗った人を見て「いいな~」と誰が思ったでしょうか。

きっと、全くそんなことは意識もせず、ただただ自分で車が運転できる便利さや、友達と楽しく過ごせる喜びに浸っていたはずです。


18歳って素敵ですね。


ですが、10年ほど経った頃「あいつ、けっこう貰ってるらしいぞ💰」などと嫌らしい会話が男子の中で時々起きることもあるのではないでしょうか。

そんな頃から「もっとお金があったら」という感覚が芽生え、すれ違う高級車を見た時に昔とは違う感覚を味わうのです。


人は全く入手困難で実現不可能なモノをあまり欲しいとは思いません。

それよりも「頑張れば手が届くかも」というラインナップがお買い物リストに浮上します。


時が経ち、前に進めば進むほど、欲しくなるものは高額になり、住まいは立派でなくてはいけないと思い、子供に最高の教育をと考え、身にまとうものは身分相応のモノをと言いつつ不相応なくらい高い。

子供服は必要経費と言いながら(購買活動が楽しいため)ちょっとした買い物欲求を満たす妻。

メルカリで高く売れたと豪語する以前に、無駄な買い物が多かったことが明らかになる妻。


お金とは、収入が増えれば比例して支出も増えるという法則はおおかた、統計的にも算出されているようです。

これがパーキンソンの法則(の一部)です。


ここで「最初に貯金額を決めよう」「定期積金をしよう」というのは一般的な紙面のすることで、私からのメッセージとしたら「それで、ええやないか!」と割り切ることです。


ただし、上記のことが理解できていてお金を使うのと、知らないで「もっと収入が増えれば幸せになるのに~」ともがくのは全然違うということを理解することが大切だと思っています。


日本国民の平均年収は420~430万円と言われています。

そして世帯収入(ここではジジババ抜きの夫婦合算所得とします)は550万円前後です。


平均的な所得に達していながらも「もっとお金があれば」という感覚をお持ちの方がいたとすれば、それは一刻も早く考えを改めるべきです。

その方は一生幸せになる素質&資質を持っていないということを早い段階で理解して欲しいのです。


日本の税金の仕組みは累進課税制度のため、所得が増えれば増えるほど税金の負担も増え、そこまで自由に使えるお金が増えるわけではありません。

また960万円のあたりから児童手当や高等学校の無償化などの対応も変わり、様々な恩恵を受けられなくなります。


何が伝えたいかと言えば「今のあなたが一番良い!」ということです。


頑張って勉強し、頑張って良い会社に入り、頑張って残業をして。

家族のため、そして自分のプライドのために頑張って。

それで税金がたくさん引かれる社会。

俺たちは一体何をやってるんだ。

それが楽しい仕事ならまだしも、そうではないのなら、オジサンは怒ります。。


あなたが頑張る理由を聞かせてください。


仕事を極めたい、誰かを喜ばせたい、という向上心ですか?

「もっと、もっと」のためですか?


私は当然これからも頑張らせて頂きます。

もちろん前者のほうで。


追記:

弊社では若者の起業を応援するプロジェクトも行っております。

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