ルーティンとアドホック
フィットネスやkidsコーディネーションでは「差異化」をテーマにすることがよくあります。
それは非日常体験とも言い換えられます。
「スタジオでしかできないこと」を考えた時、気分が高揚するような音楽を大きめの音量で流したり、時間帯や天気に合わせて照明を調整したり、お香や精油を使ったり、ヨガマットの色を使い分けたりと、いつもとは違う空間でカラダを動かす新鮮さを五感で感じることも大切です。
もっと言うと住宅で壁紙やフローリングの色を考える際、毎日住むことを考えると落ち着いた飽きの来ないデザインにするかと思いますが、スタジオでは少々奇抜なデザインを採用することがあります。
(毎日12時間も居る私は交感神経過多になりそうです)
私たちスタッフもお客様との時間の中で考えることがあります。
例えば衣装。
前回お会いした時に来ていた洋服を思い出し、そうではない洋服を着て出勤するなどです。
当然エクササイズや音楽のレパートリーも変えていきます。
脳が常に新しい刺激に触れることで活性化をし、その新しい刺激を感じるだけでも良いですし、また習得しようという反復が心身の健康に繋がります。
「いつもと違うこと」に手を出すことに抵抗が無くなることで、私たちの人生における選択肢と視野は格段に広がっていきます。
フィットネスは人々が、楽しく体を動かす習慣(大人の習い事)の中で、より毎日がアクティブでポジティブになっていく習慣づくりを心身に訴えかけています。
小学校の6年間で得た経験や、そこで生まれる成長率は計り知れませんが、私たち大人も5~6年もの間 お付き合いをさせて頂くからには、それなりのプラスの影響を与えなければならないと思っています。
カラダが元気になることで仕事への集中力や生産性も上がることが期待できます。
体温や免疫が上がり風邪をひきにくくなります。
課題を乗り越える訓練が習慣化することで日々の仕事へのチャレンジ精神も湧いてきます。
次回までに覚えてくるホームワークをこなすことで、暗記と記憶のメカニズムを刺激ます。
呼吸を整えることで今の自分を捉える能力に磨きがかかり、俯瞰した冷静な判断が取れます。
その他、整形外科的及び内科的な健康面の向上に関する項目は言うまでもありません。
一方で「いつも同じことを繰り返す習慣」も大切だということを忘れてはいけません。
アスリートの人たちには当たり前の考えですが、いつもと同じウォーミングアップをすることで体調の把握・今日現在のコンディション・今現在の自分に気づくことができるからです。
そして何よりブログを御覧の皆様にとっては、週に1回のフィットネスと並行して1日 10分 自宅で復習できるエクササイズを反復することも大切です。
新規のお客様がお見えになったとき、この相反する要素(「ここでしかできないこと」と「自宅で行うメニュー」)をバランスよくお伝えし、カラダ作りの全てを人任せにしない健全なハートを持っているかもフィットネスの普及を願うスタジオとしては目を見張る部分ではあります。
その心がない人は永遠に美しくはなれません。
スタジオに任せるのは50%。
残りは私生活のちょっとした意識にあります。
これはスタジオ側の業務放棄ではなく、フィットネスとはそういうものなのです。
ですがトレーナーと接していない23時間に、何を思い、何を食べ、どう過ごすかはトレーナーの腕によって変化が起きるものだと自分にも矢印を向けておきます。
ルーティンとアドホック。
変わるものと 変わらないもの。
自分なりに考えてみたいですね。
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