相談業務

年に数回ほど簡単なコンサルティングの業務があり、それらを無料で行っています。

経営再建に向けた業務の中でコンサルティングを導入しようとお考えの経営者の方たちは「困っているから相談する」=「困っているからお金がない」わけで、コンサルティング業務とは提供側が担当するスキルを持っていても、受け手が資金的な課題をクリアできず、結局のところ世の中で頻繁に行われるような活動ではありません。


win‐winという言葉をよく使いますが、出費がかさむことを心配している企業にとってはお金がかかる以上「Win」ではないため、こういった業務は極一部の限られた世界でしかコンサルティング会社が入ることはないのです。


今回の事例は公にできないため数年前にあった事例を御紹介致します。


創立:5年

業種:サービス業


設立から5年が経ち、徐々に軌道に乗ってきたためスタッフを数名募り始めていました。

法人成りをするか否かで迷いつつも、移転による改装費が毎月の固定費としてかかっていたため、純利益が少ない段階では法人化のメリットは少ないと判断し個人事業主を続けることにしました。

一年を通して売り上げに変動が多く、繁忙期と閑散期ではスタッフの必要人数が異なるわけですが、閑散期に切り捨てるわけにもいかず苦労をしています。

かと言って繁忙期には人手が欲しいと感じることもあると言います。

しかし、技術職でもあるこのお店は季節労働者を募ることはできません。

競争が激化するサービス業として、お店自体がブランディングをし集客力を高める必要はあるものの、その高い専門性を求めて来店したお客様は、オーナーに担当してもらいたいという要望が多く、他のスタッフは そのサポートに回ることが精一杯でした。

オーナーの誰もが「もっと多くのお客様と出会いたい」と考えることは当然です。

しかし、このお店には それを不可能とさせていた要素がありました。


相談業務の中で色んな事がわかります。


オーナーは冷静沈着。

感情的になることはなく、淡々とスタッフに接する姿が印象的でした。

一見すると「大人の対応」とも見て取れる光景でしたが、スタッフが幾つかの不満をあげていました。


・必要とされている気がしない

・「あなたは、どう思う?」と聞かれたことがない

・かと思えば、責任が付いて回るシーンでは「あなたが、どうしたいかだよ」と言う

・成長するためのカリキュラムが自主練習しかない

・小規模組織なのに「どこまで頑張ると、どんな未来が待っているかが見えない」


その他、オーナーの個人的な特徴などもあり、ざっと上げても上記に共通するようなリーダーシップの欠如によって集団をまとめ上げることができていないことが大きな理由であると判断しました。


人を募っても、人がすぐにやめていくから雇う側も臆病になり、人を育てることが面倒になります。

それが悪循環となり、育つための環境が整っていないと当然のヤジがスタッフから出てしまいます。


経営は人を募り始めたところから、ようやく本格化します。


人を募る理由や目的が「自分以外の誰かに働かせて自分が少しでも楽をしたい」「人の力を使って売り上げに伸びしろを持たせたい」と考えてしまう経営者は必ず失敗します。

人を募る目的はその人に幸せを感じてもらいながら働くことができる組織(自社)に入ってもらいたいという雇用欲求」のみ!

だから面接が大切なのです。


市場にシェアがある場合、雇用の機会を通じてスタッフと出会い、お金の流れが他社ではなく自社でもなく「スタッフ」に流れ込む仕組みを作れればオーナーの手元に残らなくても経営者は十分幸せになれるものです。


そのために必要なのは2点です。


1、従業員への愛情と愛着

2、オーナー自身の働きによってお腹いっぱいの利益を得られていること


上記が成り立っていない場合は、人を募る準備ができていないことになります。


人を募り、育成し、広告を出して新たなコンテンツを普及させるための苦労は、会社にとって先行投資です。

しかし、初期の段階では一時的な利益マイナスが生まれるため、その痛みを想定の範囲内とするには、家賃以外にかかる改装費が落ち着くことや、税金対策のための経営者の車にかかる費用など固定費を極力下げた状態で前に進む必要があります。


骨を折るのは先ず企業です。

「頑張ったら報酬を上げる」ではなく、「報酬が高いから もっと頑張らなければ」という気持ちになって頂く必要があります。(小規模経営の場合です)


また税金対策で所有する自動車は、急に手放しても赤字になってしまいます。(計画的に)

また個人事業主の場合は所得税を懸念して、どうしても自動車にお金をかけてしまいます。

すると、いざ経費を使おうと思った時に自動車の固定費が大きく、人を育成するための費用が捻出できません。


結論は、法人化です。

税金を払いましょう。


一定条件を満たしているにもかかわらず法人成りをしない店舗の場合、どうしても経営者の頭の中は「自分の可愛い可愛いお店」という考えが抜けません。


会社組織にすることで、それは働く全ての人のモノという考えになります。


1人の力(売り上げ)で法人化できない場合は、人を募るに値しないと私は思っています。

人を募るには、まずオーナーが十分に暮らしていける、人にお金を分け与えても惜しいと思わないだけの事実と精神が揃わなければならないのです。


【本日のまとめ】

・税金を払おう

・お金ではなく愛を集めよう

・プレーヤーに高い報酬をあげよう


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